外部で使えるパネリングに新たな選択肢を。
福杉と名乗りながら、実はヒノキ科に属し、いかにも虫が嫌がりそうな芳香を放っています。
中国の社寺建築にも長らく使われ続けてきたことが証明する耐久性。そしてこの時代、誰もが喜ぶ、最高のコストパフォーマンス!
節ありの野暮ったさはありますが、スマートに見えるよう、面取りの大きさをあえてフローリングと同程度に仕上げた突き付け仕様にしました。ただ、これは外部用のパネリングとしては、実はタブー的仕様なのです。
通常、外部用のパネリングは、目透かし仕上げや、10mm前後の大きい面取りを施し、サネを合わせた部分にあらかじめ大きい隙間を作ることで、施工後に多少の隙間が出ても目立ちにくいように作るものです。それはそれで、機能的で素晴らしい。でもその反面、見た目は・・・。
突き付け仕様は、もともと隙間がない分、隙間が空いた時には当然、それが目立ちやすくなります。木はもともと動くもの。空いた隙間を眺めて花鳥風月を感じる。そんな価値観があってもよいのではないでしょうか?